最終の媒体や形式に合わせてデータをご用意します。
InDesign、FrameMaker、Officeなど、多くのアプリケーションやフォーマットに対応可能。これまでのデータ資産を有効活用し、効率的な制作を実現します。
1制作対応アプリケーション
Adobe InDesign、Adobe FrameMaker、Adobe PageMaker、Adobe Illustrator、Adobe Photoshop、Microsoft Office、QuarkXPress、 Adobe Dreamweaver、Adobe Flash、AH Formatter、Trados、など
2制作対応ファイルフォーマット
indd、fm、ai、psd、eps、PDF、pptx、xlsx、docx、pmd、XML(DITA対応)、HTML、swf、WebHelp、CHM、EPUB、KF8、MOBI、svg、3D CAD、XVLその他画像ファイル
XMLを用いたドキュメントの標準化、構造化や、組版データを元にしたHTMLや動画、スマホアプリなどさまざまなメディアに向けた展開が可能です。 また、CMSやDITAによるスムーズなデータ資産の運用にも、もちろん対応できます。
製品の3D CADからの精密なイラストレーションや、より伝わりやすさを追求した映像制作も対応可能。
世界各地に広がるネットワークを駆使した精度の高い翻訳と、中国やタイなどのDTP拠点を駆使した体制で、世界同時発売に合わせた複数言語の制作進行を実現しました。
DITAとは
従来の"XML"との違い
どんなマニュアルに
向いているのか
どんなふうに
導入されるべきか
クレステックの
提案するDITA
DITAは、XMLをベースにした新しいドキュメント制作技術のひとつです。そして、わかりやすいドキュメントをつくることができる手法でもあります。ただし、導入にはDITAの仕様と思想を正しく理解することが、他のXML技術にも増して重要です。DITAは従来からある技術の組み合わせという側面もあるため、これを怠ると、せっかく導入したのにデータ形式が変わっただけで、あまり以前と変わらないという結果にもなりかねません。
なぜ「DITA」か
数あるXMLベースの技術の中で、なぜ今は「DITA」なのでしょうか。
スマートフォンやタブレットといった新しいデバイスの台頭によって、ドキュメントを紙以外のメディアへも展開したいという需要が高まっています。従来の紙を想定したコンテンツは、前から順番に閲覧することを意識したブック指向になっている傾向がありますが、新しいデバイスへ対応させるために、コンパクトな単位で情報が伝えられるようにトピック指向を意識する必要性が出てきました。
また、グローバル化がより一層進むなか、翻訳コストをもっと下げたい、DTP費用を抑えたいという要求が以前にも増して高まっています。このような背景から、ドキュメント開発の最新仕様、かつオープンスタンダードであるDITAが注目されています。しかし、DITAを導入すれば、自動的にすべてうまくいくわけではありません。DITAの思想、概念を正しく理解して、DITAの良さを最大限に引き出しましょう。
トピックとマップ
DITAでは、トピックを基本単位として情報を執筆し、それらのトピックをマップから参照することで、ひとつのドキュメントを作成します。
トピック
トピックとは、ユーザーにとって一定の意味を持つ情報のまとまりを指します。DITAでは、トピックは他のトピックと依存関係を持たないものとされています。 トピックには、トピックタイプという複数の種類が定められており、内容によって、トピックタイプを適切に使い分けます。トピックタイプの主なものにはtask(手順)、concept(概念)、reference(参照情報)があります。
特殊化
DITAは、”Darwin Information Typing Architecture”の頭文字を取った名称ですが、新しく独自のトピックタイプを作るための特殊化という仕組みがあることから、Darwinの名が冠せられているそうです。特殊化では、従来のトピックタイプから、より的を絞り専門的な情報に特化したトピックタイプを作ることができます。
再利用
ドキュメント制作の現場では、さまざまな方法で情報の部品化、再利用がされてきました。DITAには、ドキュメントを部品単位で再利用するための仕組みがあらかじめ用意されています。トピックは他のトピックと依存関係を持たないとする考え方は、トピック単位での再利用性を考慮したものです。また、トピックよりも小さい単位のコンテンツで、情報を細かく部品化し再利用するため、conref、keyrefといった仕組みが用意されています。これらは、ドキュメント制作の効率性を大きく左右するDITAの重要な特徴のひとつと言えます。
自動組版
DITAからさまざまなデータ形式へ変換するためのDITA Open Toolkitが、sourceforgeのオープンプロジェクトとして開発され、無料で配布されています。ただし、製品レベルのデザイン性を求める場合は、独自の仕様でデータを生成するためのプラグインの開発が必要です。
XMLの構造定義
「マニュアルの構造化」という言葉を聞いたことがないでしょうか。マニュアルの構造化技術にはDocBookをはじめとしてさまざまなものがありますが、これらはすべて「XMLの構造定義」のひとつです。 構造定義とは、「どの要素がどこで出現するのか」「要素にはどのような属性があるのか」といったXMLの形を決めるものです。 XMLを何のために使うのかによって、この形は決められます。身近な例では、私たちがパソコンなどで見ているWEBページがあります。WEBページにはXHTMLという技術が使われることがあります。これは、WEBページを表示させるためにXMLの形を決めたもの(構造定義)と言えます。 そして、DITAも「XMLの構造定義」のひとつです。DITAはこれまでの構造化技術にない特徴を持っています。それは「トピック指向ライティング」を目的とした構造定義であるということです。
トピック指向ライティング
トピック指向ライティングでは、複数のトピックをまとめて、ひとつのドキュメントを作ります。また、DITAでは、まず、ある情報をtask(手順)、concept(概念)、reference(参照情報)のうちどのトピックタイプで執筆するべきかを考えます。 各トピックタイプの内容は、ユーザーが知りたい情報をわかりやすく伝える為に、分類、階層化されており、どこに何を書くべきかといったガイドラインが定められています。 DITAのトピックタイプは、InfoMap法が基礎になっています。InfoMap法は、認知心理学などの科学的知見をもとに、情報をわかりやすく伝えるための方法論として生まれたものです。タスク指向という言葉がありますが、これは “読み手がやりたいこと”、“知りたいこと”(読み手のタスク)をトピックとする考え方であり、DITAによるトピック指向ライティングではよく使われる執筆手法のひとつです。 DITAはトピック指向ライティングという特徴によって、より読みやすく、わかりやすいドキュメントを作ることを目的としたコンテンツ重視の仕様であることを理解しておくことが重要です。言い換えれば、システムでなく人間が重要な役割を果たす構造定義と言えます。
トピック指向ライティングは、見方を変えると雛形に合わせて文書を執筆する手法と言えます。雛形があるということは、複数のライターがトピックを執筆した場合でも、統一性、品質・内容の一貫性を維持しやすくなります。では、複数のライターでの分業が想定されるドキュメントとはいったい何でしょうか?一人では執筆するのが難しい大きな情報量を持つドキュメントが思い浮かぶのではないでしょうか。 また、スマートフォンで閲覧するマニュアル等々、トピック指向という特性を生かすことができそうなコンテンツであれば、情報量に関係なく、DITAが選択肢に入るかもしれません。 しかし、DITAさえ使えばどんな種類のドキュメントでも作成できるというわけではありません。DITAにもメリットとデメリットはあります。
メリット
DITAはドキュメントの構造化技術であることから自動組版が前提となります。DTPからDITAへ移行するのであれば、DTP費用の抑制が期待できます。この効果は、言語数、情報量が増えるほど向上します。 また、conref等によって再利用を促進することで、翻訳量を抑えることも期待できます。ただし、あまり再利用をしすぎると、翻訳品質や再利用部品の管理が難しくなる可能性があります。
デメリット
DITAはドキュメントの構造化技術であるため、執筆時の情報はすべて定型化され、表現が画一的なものになります。 ビジュアル化をテーマにした取扱説明書、販促物としての側面がある華やかな冊子等には向いていません。 構造定義と表現手法は、相互に制約し合うことを認識しておく必要があります。
新規性が高いものから
DTPからの移行であれば、自動組版により、ある程度のメリットは出るでしょう。しかし、DocBookなどですでに構造化されているドキュメントをDITA化するのだとしたら、DITA導入の必要性をしっかり検討する必要があります。 トピック指向ライティングの側面を理解せずに導入を進めれば、ただの変換作業になってしまう恐れがあります。(データの標準化を目的としたデータ変換の需要はあります。)現在は、スマートフォン、タブレットPC、最新ブラウザといったドキュメント閲覧の方法がたくさん考えられるマルチデバイスの時代です。これらの配布方法、閲覧形式に合わせてコンテンツを見直そうという時が、DITA導入を検討するよい機会と考えられます。
目的ではなく手段
DITAはITソリューションとしての側面に注目すれば、おそらくいくらでも高価なシステムを構築することが可能です。システム導入やDITAにすることが目的なのではなく、より良いドキュメントを作成するための手段であるという認識を持って導入方法を考えることが重要です。
マップの設計が大切
トピック指向ライティングでは、マップが重要な役割を持ちます。 マップはドキュメントの全体像を明らかにし、ドキュメントに役割を与えます。 また、ドキュメントで必要なトピックを明らかにし、各トピックの位置付けを定め、役割を与えます。 これによって、ライターは各トピックをどう執筆するべきか知ることができます。 とくに複数のライターで執筆するドキュメントでは、マップがいかにしっかり設計されているのかが大切です。
クレステックにとってDITAは数あるドキュメント制作技術のひとつです。 クレステックはコンテンツ重視の立場から、DITAの本質は、「トピック指向ライティング」にあると考えています。 これまで培ってきた技術、経験とDITAはシームレスであると捉え、ドキュメント作りの本質を研究し続けています。
マルチデバイス対応
各デバイスにはそれぞれに異なった特徴があり、最適なコンテンツや見せ方が異なります。 各デバイスの特徴は、表現上の制限と捉えることもできます。 例えば、スマートフォンの小さな画面では、表示できる情報量には限りがあります。 ユーザーにとって読みやすく、わかりやすいコンテンツは、各デバイスの制限に最適化される必要があります。 クレステックでは、各デバイスの特徴を理解したライターが、マルチデバイス対応のドキュメント制作をお手伝いさせて頂いています。
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